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【RO】甘兎と楓

2007.2.06


カントと楓は、ゲームでは会うことは無いきゃらくたー。
住む世界(サーバー)が違うから。

でも中の人同士はとてもらぶらぶ(*´д`*)
描いた日:2004/8/12
ツール:オエビ

かえでが書いたSSものっけときます(/ω\*)

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「ね、ねねねぇ、カントっ!!あっち…あっち、何かいる…!」
「うるせえなあ、なら見て来いって言ってんだろ」
「やだよ!だって見たことも無い変な生き物とか出たら…ねえ?」
何度手を払いのけても、楓は俺の服の裾を掴みなおす。
掴まれた裾から楓の身体の震えが伝わってくる。相当な震え様だ。
「お願いだからー。ねー、カントぉ」
「…お前、それでも暗殺者か?」
腕に隠されたカタール、身体に巻きつけた布に挟んである毒の粉、
腰の袋の中でぶつかる度にシャラン、と不思議な音を鳴らす、真紅の魔法の石。
頭についた兎のヘアバンドは、その材料となる四葉のクローバーに
不思議な力が込められているらしく、暗殺者が好んで使用しているわけだが。

今、楓の頭についているヘアバンドは、これ以上無理だというくらい垂れ下がっている。
これじゃまるで暗殺者じゃなくて、ただの震えた兎だ。

「俺だって好きでアサシンなんかなったわけじゃないし……っぅわああ動いた!!」
小さな影がピクリと動いた途端、楓は俺の背中に抱きついた。
「っおい!お前何してんだよ、離せ!」
「やだやだ!もうここやだ!帰ろう!!」
「やめろ、鼻水つくだろがっ!」
楓は俺の背中に顔をあて、嫌だ嫌だと首を振る。
聞いた話では確か楓の方が年上だったハズなのだが。
もし今この状況で俺が兄だと言って、誰が疑うだろう。いや、疑われるはずがない。

「あーもう、いい加減にしないとてめえ殴……!…」
突然、空気が変わった。
洞窟独特の冷たく、じめじめした空気から、魔界の者が好みそうな
黒く、重々しい空気へ。
周りにいた魔物も、いつの間にか姿を消していた。

同じように感じ取ったのか、楓も黙り、静かに周りの様子を伺っている。くっついたままだが。
これじゃ通りすがりに誤解され…いや、そんな事を気にしてる場合じゃねえ。

「合図を出したらお前に支援をかける。ちゃんと時間稼ぎしろよ」
「うん」
カタールの刃が月の光で、鈍く光る。
「コイツを倒して金稼いで、待たせてる奴らにいい物食わしてやろうぜ」
「うん」
カタールの刃に映し出された楓の眼は、赤い。
本人曰く、本気モードらしい。

「…さて、お遊びはここまでだ」
俺は咥えていたタバコを地面に落とし踏みつける。
ぷすぷすと音を出しながら灰色の煙が立ち上がり、

消えた。


支援をかけると同時に、後ろにいた楓の気配が消えた。
俺自身にも支援魔法をかけ、懐からスタナーを取り出す。
相棒に(無理矢理言って)作らせたスタナー。こいつを使うと負ける気がしねえ。

「さて、…行くぜ」
スタナーを強く握り締め、俺は暗闇の中へ身を投じた。